こんにちは、現役看護師のナスです!
ここに来てくれたあなたは「看護師になりたい!」と思っている方なのでしょうか?
それとも勉強に励む看護学生さん、もしくは仕事に悩みを抱えている新人1年目の看護師さんかもしれませんね。
現役看護師として働いていて、よく質問されるのは
「看護師をやっていて大変だったことは何?」
「看護師の仕事を辞めたいと思ったことはある?」
「看護師の仕事はそんなにつらいの?」
「実習と仕事を比べたら、どちらが大変?」
など、看護師の仕事について、つらくて大変なイメージがあるという方も少なくありません。
実際に、大変なお仕事ですし、辞めてしまう方も多くいる職業であることは間違いありません。
しかし、私からのお願いです!
「希望を捨てないでください」
どんな仕事でも、いいこともあればつらいこともあるので看護師だけがつらいと思わないでください。
※あくまで私が経験してきて思ったことなので参考程度に読んでみてください。
Youtubeの動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=UKubRKG9Xmk&t=7s
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第3位!シフトが不規則
看護師はとってもシフトが不規則で大変なんです!
一般的なお仕事は例外を除いて、毎日同じ時間に出勤して定時もしくは、残業して帰宅といった勤務スケジュールで、出勤時間がバラバラになることはありませんよね?
そのため生活リズムも大幅に変わることはありません。
しかし、病院には入院患者さんがいたり救急病棟がある病院では時間に関係なく患者さんが病院に来ます。
そのため病院で働く医師や看護師は、24時間患者さんに対応できるように勤務シフトが組まれています。
これは私の問題ですが、シフトが固定でないため何度もシフトを間違えて病院に行ってしまうこともあります。
24時間シフト交代制
24時間シフト交代制なんです!
勤務する病院によって違いはありますが、次の時間帯勤務が一般的になります。
- 日勤(8:00~18:00)
- ロング(17:00~25:00)
- 夜勤(24:00~9:00)
先ほどもお伝えしましたが、シフトは固定ではありません。
一般的な職場でしたら、日勤と夜勤で分かれていて日勤の時間に働く人と夜勤の時間に働く人でシフトが変化することはありませんが看護師の場合、数日間で働く時間帯が変わってしまうので大変です。
例えば、
月、火曜日は日勤勤務
↓
水、木曜日はロング勤務
↓
金、土曜日は夜勤
といった感じで、1週間に働く時間帯が変わります。
これはあくまで1つの例であげましたが、日勤→ロング→夜勤のシフトを続けて組まれることもあり、こういったシフトの時はとてもつらいです。
休みが不規則なため、友達と休みを合わせて遊ぶ予定を作るのが大変で、カレンダー通りに休みが取れないので大きなイベントの時(クリスマス、年越し)は病院ですごすこともあります。
年越し夜勤の時に体験したお話ですが、
少しでも楽しくしようと、先輩や同僚とパッピーニューイヤーのカウントダウンをするために0時に病院内で集合場所を決めて待ち合わせをしました。
しかし、ナースコールがなってしまったので、結局年越しの瞬間は患者さんの手当てをして新年を迎えることになりました。(一度呼ばれてしまうと絶対に戻れません)
シフトを間違えてしまったことも
よく出勤時間を間違えてしまいます!
シフトが不規則だったことで私がよくやらかしてたことがあります。
私が勤めている病院では、時間帯が不規則でロング勤務でも日勤と同じような時間帯で出勤する日もあれば11時出勤の時もあり、コロコロ変わります。
毎日出勤の時に点呼を取るのですが、主任さんが1人多いことに気づき私が出勤時間を間違えていました。
間違えて出勤してしまった日は、寮が近かったので一度帰ってまた出勤していました。
※私のミスです。
夜勤もあるため体調管理が大変
夜勤明けの体調管理は特に大変です!
ここまでお話してきましたが、看護師の勤務スタイルは不規則なため体調管理をするのが大変で体調をよく崩します。
特に夜勤明けなどは自律神経が乱れてしまい、カラダにさまざまな支障がでてしまうため、
- 寒気がする
- 全身がだるい
- 頭痛がする
- 手足がしびれる
などの症状が出てしまいます。
なので夜勤明けはしっかりカラダを休めたり、極力リラックスして過ごすようにして体調管理をしています。
第2位!患者さんの対応に消耗する
患者さんの対応は心身共に消耗してしまうんです!
看護師の場合「患者さん」ですが、営業職の場合「取引先」、客商売の場合「お客さん」などさまざまな相手の対応に消耗することはありますよね。
「患者さん」と「お客さん」の違いは、病院に来られる方は、何かしら健康に害しているため先生に診察をしてもらって元気になって帰ることが主な目的だということです。
患者さんに限らず私も同じですがカラダに問題があったり気分がよくないときは、普段の健康な時の自分に比べて、余裕をもって人に接することができなくなります。
クレームの多い患者さんがいる
患者さんも看護師も人間なので、気分が良いときもあれば悪いときも、もちろんあります。
患者さんはカラダの調子が悪いから入院していたり、病院に来ているのだと頭ではわかっていても理不尽なことを言ってくる患者さんの対応は大変です。
受け入れられないことも多くあり、何かにつけてクレームを言ってくる患者さんもいます。
特に高齢者の方が多い病棟では些細なことでもクレームになってしまいます。
たとえば、下記のようなクレームがあります。
- 来るのが遅すぎる(ナースコール)
- 入浴時間をもっと早くしろ
- 早く退院させてくれ
- もっとおいしい食事を用意しろ
- お茶がぬるい
こういった患者さんは医師の前ではおとなしく、決まって看護師にクレームを言ってきます。
もちろんもっともなことを言われるときもありますが、こういった細かいクレームに毎回呼び出されて説教されるので、対応するのが大変です。
看護師の仲間内でもこういった患者さんは要注意患者として有名になります。
糖尿病患者さんはこだわりが強い
糖尿病患者さんはこだわりが強い人が多いんです!
患者さんの病状によって患者さんの対応も変わってきて、糖尿病の患者さんの場合、私の偏見かもしれませんが、こだわりが強い患者さんが多いのが私のイメージです。
糖尿病患者さんは内服や点眼が多く、自分で出来ない患者さんも多くいます。
そういった患者さんとの待ち合わせ時間に10分くらい遅れてしまったことがありました。
患者さんは怒っていて、
「てめぇー時間守れよ!」
「血糖のコントロールするっていうから俺きてんのにふざけんなよ!」
と怒られてしまいました。
その時はどんなに謝っても怒りっぱなしの患者さんだったのでひたすら謝り続けていました。
このように待ち合わせの時間に遅れてしまったこと以外にも患者さんが怒り出したら話が通じなくなってしまうことは、日常的によくあったので気持ち的につらいこともあれば、カラダ的にもつらいこともあって大変でした。
認知症患者さんへの説明が大変
高齢者が多い病棟には認知症の患者さんも多くいて、高齢者の方や認知症の患者さんの場合、一番大変なことは説明や注意してもすぐに忘れてしまうことです。
一度は説明を理解してもらってもすぐに忘れてしまうので何度も言わなければなりません。
特に手術の後はカラダに点滴やドレーン類など大事な管が多くカラダに繋がっています。
そういった大事な管ですが、人間の本能的に抜きたくなってしまって、勝手に抜かれてしまうことがあります。
この管は抜かれてしまうと再度つけるのがとても大変で、夜勤の人が少ないときに抜かれてしまった事もあって、涙が出てきた経験もしました。
そんな問題を事前に防止するために、患者さんに「抑制同意書」というものをいただいて、自分では管を抜けないようにつなぎみたいな特殊の服を着てもらうこともあれば、固定の仕方を工夫して抜けないようにすることもあります。
この作業は正直、ここまでしなきゃいけないのかと思うくらい、患者さんも看護師も大変です。
患者さんだけじゃない!困った家族もいる
ここまでは、困った患者さんについてご紹介してきましたが、患者さんだけではなく困った家族の対応にも対応が大変なことがあります。
先ほど、認知症患者さんについてお話ししましたが、患者さんが苦しそうだからと勝手に管を抜いてしまう家族もいます。
他にも、病院のご飯は患者さんの健康を考えて作っていますが、おいしくないご飯を食べさせるのはかわいそうと、健康にはあまりよくない食事の差し入れなどをメインに食べさせてしまい、体調を悪化させてしまうケースもあります。
このようなケースは、病院関係者が見ていないところで行われていることが多いため、判断が難しく、対応が遅れてしまいます。
病院関係者も患者さんを苦しめようとしているわけではないので、患者さんの健康のためを思って理解していただければと思います。
第1位!人間関係がギスギス
正直、人間関係がギスギスなのが1番つらいです!
どの会社でも人間関係にお困りの方はいると思いますが、医療の現場では
「医師と看護師」
「看護師と看護師」
「看護師と患者さん」
「医師と患者さん」
といったさまざまな組み合わせの人間関係に問題があることがあります。
病院にはさまざまな状況に置かれた方がいて、ストレスを抱えている人も少なくありません。
その人間関係について紹介していきます。
女性特有社会の派閥闘争
女性なら共感してもらえる方も多いと思います。女の派閥闘争!
みなさん、「女の派閥闘争」って聞いたことあると思いますが、実際に存在します。
看護師は女性が中心の職業なので人間関係も女性特有の人間関係のやりにくさがあります。
私が勤めている病棟での例をご紹介します。
1番経歴の長い先輩看護師と次に長い先輩の間で起こった出来事ですが、次に長い先輩が1番長い先輩を追い越して主任(管理職)になりました。
お互いに言いたいことが言えなくなってしまい、関係が悪くなっていき、次第にストレスがたまってしまって、カンファレンスルームで悪口を吐きだして周りの立場が下の若い看護師を味方につけていくことが日常になってしまいました。
本人の言いたいこともわかるのですが、職場の雰囲気が悪くなってしまい、私たちはただただおどおどすることしかできませんでした。
他にも女性独自の感情論でいじめや陰口なとは結構ありました。
医師との間係が大変
看護師はいろんな先生にも対応しなければなりません。接しやすい先生もいれば癖の強い先生もいます。
私が新人で先生の顔と名前を覚えるのに必死だったころに、他の病棟から知らない先生(糖尿病の専門医)の対応をした時の話ですが、その時の患者さんはさまざまな種類の薬を飲んでいたので先生に薬の種類を説明する場面がありました。
私は薬の種類を全部説明したのですが全部説明し終えたころに
「看護師さんいい加減にしてください」
と言われたのですが私はなぜ怒られているのかがわかりませんでした。
薬の種類を全部教えてと言われたので説明したら、先生は糖尿病の薬の種類だけを知りたかったとのことですが、私からしたら、「全部説明する前に言ってください」と思いました。
その時は後ろに先輩がいたのでフォローしてもらえましたが、さまざまな先生がいるので対応が大変です。
新人看護師に当たりが強い先生
新人だったり若い頃は仕事が早くこなせないことも多く、先生にストレスを溜めてしまうこともありました。
そのストレスから、「早くしろ」などと怒鳴られプレッシャーをかけられたり、足蹴りされたりすることもありました。
経験を積んで慣れてくると余裕が出てきて助手としても落ち着いて処置ができるようになりましたが、新人の頃は仕事もわからず怒られてばっかりで毎日おどおどしていて大変で助手につくのがつらかったです。
命に関わる緊張感のある現場なのでそういったことは仕方ないと思います。
先生への愚痴を患者さんから聞く
間に入るのが私たちの役割!
「先生と患者さん」の関係に問題があることもあります。看護師はその間に入らないといけないケースも少なくありません。
先生は忙しく、ひとりひとりの患者さんの話を聞く時間が取れないことがあり、患者さんの方がストレスを抱えてその不満を看護師にぶつけてきたり、それが原因でとばっちりを受けてしまうこともあります。
【番外編1】常に病院では緊張感を保たなければならない
緊張感で逃げ出したくこともあるんです!
病院を訪れる方々は直接命にかかわる重い病気の方や、すこし体調を崩して先生に診てもらいに来る方、体調は特に悪くないが定期的な診察で来られる方などさまざまな方が病院に来られます。
症状がまだ出ていないからと言って気を抜いて診察することはできません。最初は落ち着いていても、急に体調が悪化してしまうこともありますので、病院では常に気を張っていなければなりません。
何か患者さんに問題が起きは際にはすぐに対応できる準備は常日頃からしていますが、右も左もまだわからない新人1年目の頃は特に大変でした。
新人の頃は患者さんの些細な変化に気づけなかった
今では長年看護師を続けているので些細な変化にも敏感に対応できるようになりましたが、私が新人1年目の頃は患者さんの変化に気づくことができず、いつもあたふたしていて大変でした。
患者さんをみていなければいけない場面にもかかわらず、まだよくわかっていない私はとにかく先輩や先生に怒られないようにするには、どうしたら良いのかということばかり考えていて、毎日おびえながらその場を乗り切っていました。
失敗して辞めてしまった同期
常に神経をとがらせているのはとても大変なことですし、人の集中できる時間はそう長くありません。
特に緊張感がある現場では何時間も緊張感を保たなければなりませんし、緊張感に押しつぶされそうになることもあります。
そういった状況の中で、同期の子がミスをしてしまいました。そのミスをしてしまったショックから、2週間ほど仕事に来れなくなってしまいました。
普段は仕事熱心で何事にも全力でのぞむといった印象だったのですが、復帰後は自信を無くしてしまったのか、ミスをする前とでは表情や姿勢が変わってしまいました。
そんな状態が続き、立て続けに他のミスをしてしまい、完全に自信を無くしてしまい、緊張感から耐えられなくなってしまって心が折れてしまい、「もう看護師の仕事は嫌だ」といい、辞めてしまいました。
辛いばかりじゃない!私が看護師を続けられる3つの理由
看護師の仕事がつらくても辞めずに続けているのには理由があります!
看護師として病院で働いているとさまざまな問題やつらい出来事が起こります。そんなつらいことがたくさんあるのになぜ看護師の仕事を続けてるのという質問をされることもあります。
私が看護師の仕事を続けている理由は、看護師の仕事はやりがいを感じられる素敵なお仕事だと思っているからです!詳しいことは「【看護師の仕事にやりがいを感じる時とは?なってよかったことベスト3!】」の記事で紹介してますので、併せてご覧ください。
理由1.反省を大事にしているから
看護師の仕事を続けるためには、切り替えと反省をしっかりすることが大事です。
ミスをしてもいつまでも落ち込んでいられません。ショックな気持ちを引きずってしまい、1人で抱え込んでしまうと立ち直るタイミングを失ってしまい、仕事に行くのが嫌になってしまって看護師をやめたいと思ってしまいます。
例えばさっきお話した同期がまさにそうです。私自身も、ミスをしてしまったショックから立ち直るために、暴飲暴食をしてしまって短期間に急激に太ってしまったり、逆にストレスから食事がのどを通らなかったりさまざまな経験をしてきました。
ミスをしてしまった経験から言いますと、新人の頃にミスをするよりある程度仕事にも慣れてきたころにミスをしてしまった時の方がショックが大きいように感じます。
とにかく、失敗を引きずるということをやってはいけないのが看護師のお仕事です。
ミスを挽回するためにすぐに気持ちを入れ替え、しっかりと反省して二度と同じことを繰り返さないように考えて行動することが非常に大切だと思います。
理由2.同期や周りのサポートがとても力になる
周りのサポートがなければ心が折れてしまいます!
看護師の仕事を続けていく上で、同期や周りのサポートがとても力になります。
先ほど、1人で抱え込んではいけないというお話をしましたが、辛くなった時に1番頼りにするのが同期です。同期は同じ職場で働いていてつらい状況も同じで共感しあえる部分が多くあります。
たとえば、今日こんなことがあって悩んでるけどと相談するだけでもとても気分が楽になりますし、気を使う先輩と話をするよりも同期と話した方が気持ちが落ち着くので、困ったことがあれば相談するようにしています。
1人で抱えるのは辞めて、同期や相談にのってもらえそうな先輩に相談してみるようにしましょう。そうすれば気持ちも楽になります。
患者さんからの感謝の言葉
患者さんからの感謝の声を聞くと私たちも元気をもらえます。
看護師は患者さんと1番近い距離にいるため、患者さんとコミュニケーションをとるのも仕事の1つです。
そのため、患者さんが元気がない日は私たちが励ましたり、反対に私たちが患者さんに励ましてもらうこともあります。
それは、担当していた患者さんが元気になって退院する姿を見るだけでも看護師をやっていてよかったと思える瞬間ですが、患者さんから“ありがとう”と言ってもらえるだけで、自分のやっていることは間違いではなくちゃんと人のためになってるんだなと思える最高の瞬間です。
最後に看護師を続けている方の本音についてご紹介します。
「辛い出来事も、すべてが糧になる」。
「原動力はやはり、”患者さんの笑顔”です」。
引用元:ナースの本音
【まとめ】つらいのは看護師だけじゃない
看護師の仕事もつらいことはたくさんありますが、つらいのは看護師だけじゃないんです!
ご紹介してきたように看護師の仕事は大変ですが、どんな仕事であっても職種ごとにさまざまな悩みや不満はあると思います。
病棟で考えると私だけがつらいのではなくみんな同じ、職業でいうとつらいのは看護師だけではないといった考え方に変えてから、気持ちがすごく楽になりました。
何より私はつらい時も看護師の仕事に対してやりがいをもって取り組んでいますのでこの仕事ができていることに対して喜びを感じています。他の職業ではできない貴重な体験もたくさんできます。
今回はつらいことだけ紹介してきましたが、つらいことだけではありませんので、これから看護師を目指したいと思っている方はあきらめずに頑張ってください!
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