こんにちは、現役看護師のナスです!
今回は派遣看護師の給料について知りたい人も多いと思うので、私の派遣時代のお給料について発表します。
なぜ今回このテーマにしたかというと、ネットやYoutubeを見ていると常勤看護師として病院で働いている方の給料公開はさまざまなところでされていますが、派遣看護師の給料について話しているところはあまりありません。
私が常勤看護師から派遣看護師に転職しようと思ったときに、気になることがいくつかありました。
- 時給や給料はいくらくらいなのか
- 派遣看護師でも生活できるのか
- 派遣看護師と常勤看護師の条件の違いは何か
- どんな人に派遣看護師が向いているのか
など、さまざまな不安があり、情報を集めようとしても常勤看護師についての情報ばかりでした。
派遣看護師の時給や給料についての情報がなくて困ったという経緯があって、派遣看護師の情報もあればと思い、今回は派遣看護師の給料についてぶっちゃけることにしました!
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キャリアによって差が出る?派遣看護師の給料と内訳とは
キャリアによって給料に差が出ます。
キャリアによってかなりの差が出ますが、派遣看護師のお給料の平均はズバリ「時給1500円~2500円」です!
あくまで平均値で、経験やスキルによってけっこう変動します。
どんな職業にも共通していますがキャリアがあれば給料の待遇もよくなるんですね。
それでは実例として、
・派遣看護師時代の私のお給料
・先輩派遣看護師のお給料
総支給額と給料の内訳
ズバリ私の派遣看護師時代の給料は33万円でした。
この給料を聞いて、思っていたよりも高いと思われた方、低いと思われた方いると思います。先ほどもお伝えしましたが派遣看護師の給料・時給は経験やスキルによって変わってきます。
この給料からいろいろ引かれて手取りは28万円になります。
それではもう少し細かく給料の内訳について、下記にまとめましたのでご覧ください。
・看護師歴:4年目
・総支給額:33万円
・手取り:28万円(交通費込み)
・時給:2500円
・1日の労働:8時間
・週4日勤務
当時の私は看護師歴4年目で総支給額33万円でした。
時給は2500円で1日8時間働いて、週4日勤務でしたので計算すると下記のようになります。
2.500×8時間=日給2万円
週4日×4週(16日)≒33万円
といった計算になります。
※派遣看護師の時給の相場は1500円~2500円
ここから社会保障など引かれた手取り額が28万円で、この中に交通費も含まれていました。住民税などは別で払っていたので引かれる額はそれほど大きくなかったです。
以上が私の派遣看護師時代の給料でしたが、キャリアによって給料や時給が変わってくるので、参考までに次は先輩派遣看護師の例を紹介します。
キャリアによって変わる!先輩派遣看護師の給料
私の給料は4年目で33万円とお伝えしましたが、派遣看護師で給料50万円もらっていた方もいました。
その方は、病院では管理職をしていてバリバリ働いていたキャリアがあり、人当たりもよくとてもやさしい方でした。
給料の内訳は、時給3000円もらっていて月に23日ほど勤務していたそうです。計算すると以下のようになります。
3.000×8時間×23日=50万円
となります。
すごいですね。こうやって計算してみると、キャリアがある方と比べると勤務する日数の違いはありますが、すごい差があるなと感じますね。
派遣看護師と常勤看護師の給料や条件の違い
派遣と常勤では給料や条件が違います。
一般的に看護師と聞いて思い浮かべるのは常勤看護師の方がイメージが強いと思います。中には「看護師に派遣なんかあるの?」と思う方もいるでしょう。
派遣看護師と常勤看護師では雇用先や条件など、さまざまな違いがあります。
基本的な仕事内容に大きな違いはなくても、給料面や細かい条件が派遣と常勤では変わってきますので、ここでは派遣看護師と常勤看護師の給料や条件の違いについて紹介します。
派遣看護師の給料や条件とは
派遣看護師は雇用契約を人材派遣会社と結ぶため、扱いとしては派遣会社に雇われ所属するといった形になります。
そのため、病院と直で契約を結ぶのではなく、派遣会社を通じて仕事をすることになりますので、派遣看護師として勤務する場合は、まず派遣会社を探して契約することからスタートします。
給料は派遣会社から支払われますので、雇用・社会保険などの手続きも派遣会社で行う必要があります。
派遣先の施設から契約している派遣会社にお金が支払われ、そこから派遣看護師に給料が振り込まれる形になります。
派遣会社を通すため、サービス残業はありません。
派遣看護師の給料の相場は派遣会社にもよりますが、施設から派遣会社に支払われたお金の7割ほどが給料になると言われています。
こういったことから、派遣看護師の場合、派遣会社選びが非常に大切になってきます。
もし評判の悪い会社と契約してしまうと時給など低く提示されてしまうこともありますので、派遣会社の評判などもしっかり調べておいたほうが良いでしょう。
そして派遣看護師の場合は、雇用期間に制限があります。
雇用内容によって期間は単発(日雇い)、短期(1ヶ月)、中期(1ヶ月~6ヵ月)長期(6ヵ月以上)などさまざまですが、社会福祉施設で派遣看護師として働けるのは3年までと期間が決まっています。
他にも派遣看護師の対応についてさまざまな条例がありますので下記をご覧ください。
(3)労働・社会保険(健康保険・厚生年金保険)について
派遣元事業主は、派遣看護職員についても、労働・社会保険の被保険者資格を満たす場合は、 労働・社会保険に加入させてから労働者派遣を行うこと。
平成11年労働省告示第137号第2の4
*社会保険加入の条件
雇用契約期間が2ヶ月を超えること。
1日または1週間の所定労働時間および1カ月間の所定労働日数が正社員のおおむね4分の3以上であること。
派遣先は、派遣事業者から労働・社会保険に加入していない理由を受けた場合において、 その理由が適正でないと考えられる場合には、派遣事業者に対して、労働・社会保険に 加入させてから派遣するように求めるものとすること。
平成11年労働省告示第138号第2の8
これは簡単に言うと、
「雇用期間が2か月以上で、正社員の4分の3以上働いている場合は派遣看護師でも保険に加入できる」ということですね。
このような決まりごとがいくつかありますので、派遣看護師になることを考えているなら引用元(日本看護師協会)のページも確認しておくといいですよ。
常勤看護師の給料や条件とは
常勤看護師の場合は
- 病院
- クリニック
- 医療機関
- 介護施設
などの職場と直接雇用契約を結びます。
そのため給料の支払いや雇用・社会保険などの手続きは職場で行います。
常勤雇用の場合は正社員扱いとなりますので、ボーナスをもらえたり育休・産休などがありますが、サービス残業などもあります。
常勤として働く場合は、解雇や転職をしない限り同じ現場で定年まで働き続けることができるのも派遣看護師との違いです。
派遣看護師の知っておきたいメリット・デメリット
ここからは派遣看護師のメリット・デメリットについて紹介していきます。
派遣看護師について、まだあまりわかっていない方のために、派遣看護師のメリット・デメリットについてまとめました。
こんな人におすすめ!派遣看護師のメリット
派遣看護師のメリットを下記にまとめました。
・派遣看護師は少なく見積もっても常勤やパートに比べて時給が高い
・自由な働き方が可能(シフトが柔軟、ライフワークバランスが取りやすい)
・短期で稼ぎたいなら派遣が良い
・派遣なら掛け持ちが可能
・サービス残業がない
このメリットを聞いて思うのが、派遣看護師は時給が高くて自由な働き方ができるといったイメージではないでしょうか。
メリットについて、もう少し詳しく説明します。
まず派遣看護師のメリットは時給が高いことです。
私は過去に3回転職をしていて、一通りさまざまな職場や勤務形態を経験して思ったことは、派遣看護師は常勤看護師やパートに比べて500円ほど時給が高いです。
常勤看護師の平均時給は厚生労働省のデータによると、時給は2,012円ということになります。
厚生労働省のデータ(平成30年賃金構造基本統計調査)をもとに、看護師の平均年収と平均労働時間から、1時間当たりの賃金を算出してみました。
看護師の年収を時給換算してみると
1時間当たり2,424円
※平均年収479万9300円÷12カ月=平均月収39万9942円(平均年齢39.3歳、賞与を含む)
※平均労働時間=月165時間(超過労働時間を含む)
税控除前の「額面」で、さらにボーナス分も含まれているので、少し高めに感じられるかもしれません。
ちなみに、ボーナス分を除いて計算してみると、1時間当たり2,012円になります。
私の派遣時代の時給は2500円もらっていたので、約500円ほど高いことになります。
次に派遣看護師は自由な働き方ができるのもとても魅力的です。
正直、派遣看護師として働く最大のメリットはこれだと思っています。
自分のライフスタイルに合わせて、シフトが柔軟に決められるため、無理なく働くことが出来ます。
これによって体調管理やライフワークバランスがとりやすくなり、子育て中など時間を自由に使えない方におすすめです!
他にも、結婚して家事や育児に時間をとられて働く時間が限られる方や、短期契約もできるため、長年のブランクでいきなり常勤として働くことに不安がある方、配偶者が転勤で引っ越さなければいけない場合でも、派遣なら柔軟に対応することが出来ます。
常勤看護師の場合は、別記事のシフトが不規則で紹介したように、シフト管理が自由にできないため、体調を崩したり休みたいときに休めなかったりします。
⇨看護師は大変?辛くて転職を考えたり辞めたいと思った体験ベスト3!
また、派遣看護師は副業禁止という縛りがありません。時間を有効活用して、仕事を掛け持ちすることや副業として働くことも可能です。
短期間だけ派遣で働くことも可能なので、急な出費で稼がなければいけなくなった場合でも派遣看護師なら短期間で稼ぐことが出来ます。
派遣看護師はサービス残業がないのも大きなメリットになります。
さまざまなメリットがあって魅力的な派遣ですが、デメリットもありますので紹介します。
派遣看護師のデメリット
ここからは派遣看護師になる前に知っておきたい、デメリットについて紹介します。
常勤と違って派遣の場合、雇われ先に違いがあるというお話はしましたが、その違いによって下記のようなデメリットがあります。
- 派遣先の施設で人が増えると契約更新できない
- 派遣はボーナスや育休がない
派遣先の施設で人が増えると契約更新できない
派遣看護師は契約期間が決められています。
たとえば、施設(病院)と2か月間の契約をしたとします。
2か月後に契約が切れたとき、今の病院が気に入ったのでまた同じ病院で働きたいと自分が望んでも病院の方で人数が足りてしまうと契約を更新することができません。
そうなってしまった場合は、また新しい病院を探して新しい環境で仕事を覚えなければいけません。
派遣はボーナスや産休・育休がない
正社員やパートとして働いていたら、ほとんどの施設でボーナスや産休・育休などの手当てがあると思いますが、派遣の場合はそのような手当てがほとんど受けられません。
派遣でも手当てがある会社もあると思いますが、ほとんど聞かない話なので、基本的には手当てが受けられないと思っておいた方がいいでしょう。
手当てが受けられないので派遣看護師の給料や時給は少し高く設定されているのだと思います。
施設によって違う!?4つの職場の時給相場を紹介
派遣看護師と言っても、さまざまな職場で勤務することができます。
勤務先の職種によって時給に違いがありますので、今回は下記の4つの職場の時給相場について紹介します。
- 訪問介護(3000円~4500円)
- 老人ホーム介護スタッフ(3000円)
- 病院看護師(1500円~2500円)
- クリニック(1000円~2000円)
ここまで、派遣看護師の時給の相場は1500円から2500円とお伝えしましたが、
派遣看護師=病院看護師
になります。
訪問介護は高齢者の自立を目的とし、自宅などで生活をしている方が通院する際のサポートや、自宅での日常生活をサポートする仕事になります。
訪問介護は残業が比較的少ないことが特徴です。
老人ホーム介護スタッフは基本的に施設内での介護系の仕事になります。
訪問介護や介護系スタッフの時給が高いのは、高齢化の影響で介護施設が年々増え続けているからです。
介護スタッフが不足している状態になっているため、時給が高騰しています。
派遣看護師は夜勤の仕事もあり、夜勤になると時給がさらに高くなります。
クリニックスタッフは、派遣看護師に比べて少し時給が低い傾向があり、病院看護師と比べて夜勤の仕事がありません。
【まとめ】派遣看護師の給料は高い
派遣看護師の給料は高いです。
今回は派遣看護師の給料・時給についてお話してきました。
派遣看護師の給料は常勤やパートに比べて、ボーナスや産休・育休の手当てが受けられないので、少し高いという話でしたね。
派遣看護師は時給が高いということ以外にも、さまざまなメリットを持っているとお伝えしてきました。
派遣看護師として働こうか考えていた方や、派遣看護師について知りたかった方の参考になったらうれしいです。
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